龍神が結ぶ神塩誕生秘話
平成30年初夏、龍の舞の最中に「急に風が社殿に入り、御神殿に後光がさした」とお手伝いにいらした神社の方がお話されていたのを記憶しています。
それは雅楽を奏でる龍神楽所(りゅうじんがくそ)が神奈川県茅ケ崎にある鶴嶺八幡宮で初めて、奉納させて頂いた時の出来事でした。
雅楽とは、1200年以上の歴史を持つ日本独自の音楽様式で、楽器の演奏と舞で構成されています。
陰陽五行説やインド哲学思想の影響を色濃く受け、五音が自然界と関連した壮大な音楽観を表し、東西南北を意味する舞台の上で、舞が時間と空間、方位と秩序など壮大な宇宙観を表現していくのが雅楽の特徴。
雅楽は人間を超越した不可思議な力を持ち、神仏へ働きかけることができたと古来より信じられていました。飛鳥・平安時代以降、宮廷はじめ寺院や神社で演奏され、明治に宮内庁式部職楽部が創設され雅楽を伝承しています。
雅楽の演奏団体「龍神楽所」女将と鶴嶺八幡宮の禰宜を務める能條様との出会いはとある地鎮祭の場。女将は普段、店舗など事業用専門の不動産業に従事しておりその得意先で行われた地鎮祭で笛一管で奉楽をすることになったそうです。
周囲の方々からの反応は好評で、「演奏会を見に行くので、ぜひ知らせて欲しい!」とお声がかかる中、地鎮祭を取り仕切る神職の方から「うちの神社で、これをご縁にご奉仕をやって頂けませんか?」とのお言葉を頂いたのが鶴嶺八幡宮の能條様だったのです。
創建950年の鶴嶺八幡宮は、がん封じの御利益で有名な神社ですのでご存じの方も多いと思います。
新緑の美しい季節に開催しましょう、と話が進み、龍の舞を奉納したい旨をお伝えしたところ、「龍神様が祀られております」とのお返事。
知らず知らずのご提案が偶然の展開になってビックリ!さらに、今回のご奉納は龍神楽所にとって初のお披露目演奏会。
龍神楽所が世の中に飛び立つ日でもあったのです。
私が舞わせて頂いた「龍の舞」は、「落蹲(らくそん)」という雅楽の演目で、“遊び戯れる龍の舞”と伝わる舞楽。
御神殿に光りがさすという謎を残し、無事に雅楽奉納を終えてから翌年、「神様へお供えされたご神塩を参拝者の方々のためにバスソルトとして活かしたい!」という女将の提案をご快諾いただき、神塩作りを始めることに。
一方同じ頃、離島で日月星草[ひつきほしくさ]の立ち上げ準備を進め、島の薬草を活かしてお茶・バスハーブ・ハーブカイロなどを作り始めていた時、
突然、女将より連絡が届いたのです!
なにか不思議な縁に導かれるように・・・
龍神様が祀られる鶴嶺八幡宮において、
龍神楽所が初舞台をお披露目、
龍の舞を奉納させて頂き、
龍の舞の舞手が移り住んだカケロマ島の天然の薬草と神様に供えられたご神塩、
遠く海で繋がる神奈川県茅ヶ崎と奄美の離島に縁がつながり、約1200キロ以上の海を越えて出会い生まれたのが鶴嶺八幡宮の「バスソルト神♡塩」なのです。
令和元年八白土気の年(己亥)、十二月一白水気の月(丙子)大きく変化する年の働きの中、新しい胎動が始る月の満月の日に完成し、納めさせて頂きました。
神塩の音は、神縁、深淵、深遠に通じてるかのごとく、振り返ると龍神様のお計らいで「バスソルト神♡塩」が誕生したのでは!?と感じてしまいます。
大自然が育んだ生命力溢れる加計呂麻島の薬草を活かし、鶴嶺八幡宮のご神塩を作らせて頂けた素晴らしいお計らいに本当に感謝しています。
すべては「御神殿に光りがさした」あの日から始まっていたのかもしれません。
鶴嶺八幡宮能條様、龍神楽所のご縁を頂き感謝しております。本当にありがとうございました!加計呂麻島の薬草も、海を越えてバスソルトとして皆さまにお使い頂ける事を喜んでいると思います。
そしてなによりも、
令和初のお正月に生まれた「バスソルト神♡塩」を冬の寒い日に湯船に入れて、
幸運に導くご神気を感じながら、ぽかぽかと温まる心地よい時間を多くの皆さまに過ごして頂けましたら嬉しい限りです。
※「バスソルト神♡塩」は令和二年元旦より鶴嶺八幡宮にて授与されます。
※鶴嶺八幡宮サイトはこちら
※龍神楽所サイトはこちら
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